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1分間マネジャー [キャリア]

1分間マネジャー 著)ケネス・ブランチャード、スペンサー・ジョンソン


マネジメント本の古典。
日本語版初版が1983年2月で、私がもっているのは、2009年4月分で
なんと89刷。
さすがに、文字も少しツブれぎみだ。

しかし、古くても内容は、十分。
「熱血」ではなく、あくまで「サラッ」と人を導く感じが、またイイ。

柱としては、
 ・1分間目標設定
 ・1分間称賛法
 ・1分間叱責法
の3本。

いづれも、
「短く(1分程度)」、「事前に」、「具体的な」ものを
「上司と部下が共有する」ことにより、マネジメントを実現する。

この3つの柱を使って、人を導いていくということが、書かれている。

確かに、話が長く、急に、指示があいまいな、
上司についていく気がしませんよね。

ページ数も少なく(140ページ程)で、主人公目線のストーリー仕立になっている。
このストーリーが、主人公が<1分間マネージャー>という師匠に教えをこうているうちに、
主人公が<1分間マネージャー>になるという展開である。
まるで冒険小説のようである。

春から、部下をもたれる方のマネジメント入門書として最適です。
もちろん、ほかの本を読まれている方も、一読すれば、新しい発見があると思います。


蛇足ですが、この本の著者スペンサー・ジョンソン氏は、一時ブームとなった
「チーズはどこへ消えた」
の作者である。

ページが少なく、ストーリー仕立でメッセージを伝える手法は、どちらにも
生かされています。

<今日の一文>
初めに何かをおおよそ正しくやっているところをつかんでやり、
最後にそれが正確にできるようになるまで続けて指導すればよい。

(本文抜粋)


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クラウドの衝撃 [テクノロジー]

クラウドの衝撃 著)城田 真琴

職業柄の割には、コンピュータ関連の書籍は、あまり読まない。

で、久しぶりに読んだコンピュータ関連の本。

テレビCMなどで流れているので、単語は、ご存知かもしれない。

乱暴な言い方をすると、
『コンピュータを「つなげて1つの大きなシステム」にして皆で使おう』
ということである。

実は、「つなげて1つの大きなシステム」は、新しいやり方ではない。
以前から、「グリッドコンピューティング」という名で提唱されている。

では、「クラウド」が騒がれる理由は何か。

クラウドは、「安価」もしくは「無料」でユーザに提供され、
そこに基本的に自由なシステムが組める
ということだ。
  ※メジャーどころでは、Amazonが「安価」でGoogleが「無料」

これまでは、システム構築といえば、
場所を確保して、何台もサーバを買って・・・
おっと、予算を確保するために稟議書書いて・・・
許容量を超えそうになったら、サーバを買い足して・・・
なんてことを繰り返していた。

しかし、クラウドなら、必要なときに必要なキャパシティ
のシステムを利用することができる。
規模が縮小すれば、システムを縮小して利用する。

そう、システムは買うものでなく利用するものとなっていくのだ。


この本は、「クラウドとは何か」について書かれている。
技術的な事は最小限なので、一般のビジネスマンの方が
読んでも、クラウドについて理解ができる。

提供されているメジャーなクラウドサービスのそれぞれ、
および技術的な部分も学びたい方は、『クラウド大全』も読まれる
事をおススメする。

<今日の一文>
「買わずに利用する」コンピュータ・システムへ(本文抜粋)

 
タグ:クラウド
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ドリルを売るには穴を売れ [マーケティング]

ドリルを売るには穴を売れ 著)佐藤 義典

久しぶりに引っ張り出して読んでみた。
感想としては、「あれ?こんな本だったっけ?」という印象を受けた。

タイトルから、「商品を売るのでなく、ニーズを売る」ということに
焦点をあてたような本だったはずだが。

読み返すと、マーケティングの基礎事項がしっかり学習できるようになっている。
各章の内容に沿ったショートストーリーが載っているので、学習内容をイメージ
しやすい。

・セグメンテーション
・差別化
・マーケティングの4P
 =Product[製品・]Promotion[広告・販促]Place[流通・チャネル]Price[価格]

とマーケティングに必要な要素について、一通りそろっている。

先のとおりショートストーリーもあるので、手っ取り早くマーケティングを学習したい
という方におススメ。
一夜漬けの教材としても使えます。

私は、この本のタイトル
「ドリルを売るには穴を売れ」を見ると、「売るのはニーズ」、
「売るのはニーズ」と見ると「ドリルを売るには穴を売れ」
とこの本のタイトルを連想してしまいます。

<本日の一文>
「狙う」こととは「絞る」こと(本文抜粋)






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俺は、中小企業のおやじ [ビジネス]

俺は、中小企業のおやじ 著)鈴木 修

トヨタがプリウス他の一件で、バッシングを受けているのをみて
思い出したこの一冊。

スズキというと、軽自動車とバイクのメーカー。 
インドでは、とてもシェアが高いらしい。
とこの程度の知識しかなかった。

しかし、この本を読んでからスズキのイメージが変わった。
社長である鈴木 修氏は、すごい人だ。
とにかく「前進あるのみ」で、かつ、本質を見抜く力がある。

発売当初から大ヒットで、今でも売れている“アルト”。
発売当初の47万円に秘められたストーリー。
乗用車でなく、軽トラックと同じ商用車として開発した発想の豊かさ。

また、
インド進出を決めた鈴木社長の思いや、
GMとの提携にいたった経緯
について書かれている。

そのいづれも困難があり、それを乗り越えていくさまは、
まるで、冒険小説のように読んでいるとワクワクしてくる。

巻末の語録も充実していて、ここだけ読んでも価値がある。

「こんな人が社長ならいいのにな」と私は思ったが、あなたは、
いかがでしょうか。

おまけとして、”アルト”や”ワゴンR”の名称についてのマメ知識も
仕入れられます。

注)2009年2月発のためVWについては記述がありません

<今日の一文>
スズキなら5分で決断できる(本文より抜粋)







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ヘッテルとフエーテル [読み物]

ヘッテルとフエーテル 著)マネー・ヘッタ・チャン

珍しく衝動買いした本。
主に、投資・金融といった「お金」にまつわることについて、
注意喚起を目的として書かれている。

現実のエピソードをモチーフとしていることから、人名や団体名は、
伏せつつ、かつ、推測しやすいようにもじられている。

8話のオムニバス形式で、それぞれに特に関連性はないので、
興味の引かれた話から読むことができる。
童話風味で書かれていることと、現実のロジックを単純化してあるので、
読みやすい。
私は、コーヒーを飲む間に、読み終えてしまったほどだ。

現実のエピソードを別のストーリーになぞらえる点から、昔の深夜番組、
「カノッサの屈辱」(フジテレビ系)を連想してしまった。

8話それぞれの主人公が、いづれも救われない事ので、読んだ後に
後味の悪さが残る。 
何らかのフォローがあっても良いのではないかと思うが、いかがでしょうか。

グリム童話になぞらえてある点が目新しく、題材には事欠かない
と思うので、続編も出版されるであろう。

この本を読まれて、もっと掘り下げた事を知りたい方は、
「金融広告を読め」や「下流喰い」を読まれることをおススメする。

<今日の一行>
損話は、赤の他人に儲かると勘違いさせてやれば、 儲け話に早変わり(本文抜粋)

  









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ゲーム理論の思考法 [キャリア]

ゲーム理論の思考法 著)川西 諭

ゲーム理論の概念、特に、問題(状況)把握から解決策の導きについて
理解ができます。
「ゲーム理論」といえば、「囚人のジレンマ」なのだが、
この本も「囚人のジレンマ」が取っ掛かりとなっています。

図や、わかりやすい例え(VHSとベータ等)、ちょっとした例題を
用いてあるので、予備知識がなくても、すいすい読めます。

本来、ゲーム理論は、難しい数式を用いて答えを導き出すようですが、
それでは難易度が高く、普段の思考法として応用が利きません。

この本は、簡単ながらも、幅広くゲーム理論の手法が網羅してあります。

また、人間は、「合理的な選択肢」のみを取る訳ではなく、「感情」があるので
「不合理」な選択肢を選ぶ場合がある。
こういったことについても、書かれてあるので、ゲーム理論の深さも
うかがい知ることができます。

もう少しレベルの高い「ゲーム理論」の本が望まれる方は、『戦略的思考とは何か』
があります。
こちらは、ぐっと読み応えがあります。

<きょうの一文>
問題を整理し、ゲームの構造が理解できるからこそ、
最適な解決策を導き出せる
(本文抜粋)





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会話がとぎれない!話し方 66のルール [キャリア]

会話がとぎれない!話し方 66のルール 著)野口 敏

書店で、ずっと平積みで売られていた、そして、今でも平積みなので、
「売れてるんだろうな」とは思っていた。
平積みで売られている本は、『今、売れています』のサインなのだが、
手に取ることは無かった。

たまたま、土曜の情報番組「王様のブランチ(TBS)」で紹介されていた
のを観たので、購入。

この本は、「なにげない会話」「雑談」はどのようにすればよいか
について書かれている。
「理路整然と説明する」とか「言葉で人をやり込める」といった系統
を期待されているのであれば、別な本をどうぞ。

内容としては、すごいテクニックが列挙されている訳ではない。
シンプルなことが書かれている。

著者の主題は、
「会話は、相手の気持ちを推し量ること」である。

これを実現する為の66のルールが書かれている。
(テクニックではない、ルールなのである)

シンプルで実行しやすいルールであることと
著者の優しさが伝わってくるような表現の相乗効果で、
読めば、「何だ、そんなことで良いのか」と会話する事に自信が湧いてくる。

会話での「沈黙」に恐怖を感じる方、一読されることをおススメする。

<今日の一行>
会話は、技術でなく思いやり(本文抜粋)






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自助論 [自己啓発]

自助論  著)サミュエル・スマイルズ 訳)竹内 均

自己啓発の古典で名著。
1858年に発刊されたものが原著。
当時は、「西国立志編」と題して出版され、
あの「学問のすすめ」と並ぶベストセラーであったとのこと。

古典ながら、言い回しが古いといった古典独特の読みにくさが無い。
訳者と出版社の尽力により、歴史的名著が手軽に読めるのはありがたい。

さて、内容であるが、
150年前に書かれたとは思えないほど、現代人にも通じる
「自分を成長させるにはどうするか」が、ギッシリつまっている。
読むほどに作者の思いがしみ込んできて、体に力がみなぎる感じがする。

読むと、気持ちが奮い立ち、行動を起こす勇気が出てくる。

心に空白ができた時、やる気が出ない時などに読むことをお勧めする。

<今日の一文>
鉄を熱いうちに打つだけでなく、 鉄を熱くなるまで打ち続けなくてはいけないのである。(本文抜粋)




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FREE (フリー) [ビジネス]

FREE (フリー) 著)クリス・アンダーソン

よく売れているようなので読んでみました。
サブタイトルが、「<無料>からお金を生みだす新戦略」であるが、『新戦略』ではなく、
昔からある”戦略”であることも学べる。

皆さんも目にされていると思いますが、「無償版は広告付き/制限付き、有償版は、
制限なし」とか、「”見る”だけのアクロバット”リーダー”は無償、”作れる”アクロバットは有償」
といったことです。

これら以外にも”無料”になる多種多様なビジネスモデルが記載されています。
そのロジックについて、事例を交え、積み上げるかのように細かく説明されており、
じっくり学ぶことができる。
それと同時に無料化の波は抑えられないことも学べます。

「タダで使わせてデータを得る」、「タダで配って、他のもので収益を得る」といった
ビジネスモデルが成り立つ理由やデジタル化によるコスト体系の変化についても
学べます。

巻末の付録が充実しており、本文のエッセンスや、”無料”ビジネスモデルのリスト
があるので、300ページ超の本編を読む時間が無い方でも、ここだけ読んでも
十分に価値があります。

やはり、売れている本は、違いますね。

<今日の一押し>
今日のコストで価格を決めず、明日のコストで価格を決める(本文より抜粋)





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