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イノベーションのジレンマ [ビジネス]

イノベーションのジレンマ 著)クレイトン・クリステンセン

非常に、読みごたえのある本。 
「論文」的、「教科書」的な本。

乱暴な表現をすれば、
「こんなオモチャみたいなものは売れない」
という判断が、マーケットの主導権を失う
ということが書かれている。

技術の革新は、性能を引き上げる方向に向かうのが通常。
ところが、「性能を引き下げる」方向に向かう技術が生まれることがある。
著者は、これを「破壊的技術」と名づけている。

これは、儲からない製品を生んだり、マーケットが小さかったり、
主力製品に比べ使えなかったりという理由で大手が参入しない。

そこで、小さい企業がこの「破壊的技術」を用いた製品を世に送り出し、
顧客が、それに大いに反応し、一大マーケットを形成する。
出遅れた大手は、主役の座から降りる羽目になる。

だからといって、「破壊的技術」を追う訳にはいかないのが、大手である。
これが「ジレンマ」となる。

冒頭にも書いたとおり、読み応えのある本である。
討論用の手引きに、討論テーマが、付録(!)となっている。
この本とは、じっくり向き合うのが正しい読み方と思う。

しかし、巻末に「まとめ」があり、5ページにまとまっているので、
ここを読んで、後は拾い読みができるので、時間をかけたくない方
にも読んでいただけると思う、

<今日の抜粋>
破壊的技術をとりまく不透明な環境のなかで、
信頼できる事実は一つだけ、
「専門家の予測はかならず外れる」ということだ。



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成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝 [ビジネス]

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝
 著)レイ・クロック ロバート・アンダーソン




レイ・クロックという名前を聞いて、ピンとこない人もいるかも知れない。
しかし、”マクドナルド”と聞いて、ハンバーガーを連想しない人はいないと思う。

クロック氏は、マクドナルドを現在の形に育て上げた、人物である。

氏は、元々、紙コップのセールスマンであった。
紙コップを売るうちに、「マルチミキサー」と呼ばれるシェイクを作る機械と出会う。
今度は、このマルチミキサーを売ることとなる。

その時、このマルチミキサーを8台も使っている繁盛店があることを知る。
それが、マクドナルド兄弟が始めた”マクドナルド”であった。

クロック氏は、マクドナルドのフランチャイズ店を手がけるようになり、
さらに改良を加えて、現在のマクドナルドを築き上げた。

この本は、紙コップのセールスマンからマクドナルドを成功に導くまでを
自伝として書かれている。
あわせて、後輩ビジネスパーソン(つまり私たち)へのメッセージも
込められており、読み応えのある1冊である。

あきらめずに、真摯に、力いっぱい物事に立ち向かうことが成功の秘訣
であることが学べる。

また、この本は、ユニクロの柳井氏、ソフトバンクの孫氏の解説がついている。
この部分だけでも1冊の本になるくらい内容が濃い。

未読の方は、ぜひ読んでみてください。

マメ知識ですが、
マクドナルドのメインキャラクター”ドナルド・マクドナルド”は、
本国アメリカでは、
ロナルド・マクドナルド”であることは、ご存知であろうか。
日本人の子供には、”ロナルド”が発音しにくいとの配慮からである。


<今日の抜粋>
やり遂げろ-この世界で継続ほど価値のあるものはない。
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俺は、中小企業のおやじ [ビジネス]

俺は、中小企業のおやじ 著)鈴木 修

トヨタがプリウス他の一件で、バッシングを受けているのをみて
思い出したこの一冊。

スズキというと、軽自動車とバイクのメーカー。 
インドでは、とてもシェアが高いらしい。
とこの程度の知識しかなかった。

しかし、この本を読んでからスズキのイメージが変わった。
社長である鈴木 修氏は、すごい人だ。
とにかく「前進あるのみ」で、かつ、本質を見抜く力がある。

発売当初から大ヒットで、今でも売れている“アルト”。
発売当初の47万円に秘められたストーリー。
乗用車でなく、軽トラックと同じ商用車として開発した発想の豊かさ。

また、
インド進出を決めた鈴木社長の思いや、
GMとの提携にいたった経緯
について書かれている。

そのいづれも困難があり、それを乗り越えていくさまは、
まるで、冒険小説のように読んでいるとワクワクしてくる。

巻末の語録も充実していて、ここだけ読んでも価値がある。

「こんな人が社長ならいいのにな」と私は思ったが、あなたは、
いかがでしょうか。

おまけとして、”アルト”や”ワゴンR”の名称についてのマメ知識も
仕入れられます。

注)2009年2月発のためVWについては記述がありません

<今日の一文>
スズキなら5分で決断できる(本文より抜粋)







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FREE (フリー) [ビジネス]

FREE (フリー) 著)クリス・アンダーソン

よく売れているようなので読んでみました。
サブタイトルが、「<無料>からお金を生みだす新戦略」であるが、『新戦略』ではなく、
昔からある”戦略”であることも学べる。

皆さんも目にされていると思いますが、「無償版は広告付き/制限付き、有償版は、
制限なし」とか、「”見る”だけのアクロバット”リーダー”は無償、”作れる”アクロバットは有償」
といったことです。

これら以外にも”無料”になる多種多様なビジネスモデルが記載されています。
そのロジックについて、事例を交え、積み上げるかのように細かく説明されており、
じっくり学ぶことができる。
それと同時に無料化の波は抑えられないことも学べます。

「タダで使わせてデータを得る」、「タダで配って、他のもので収益を得る」といった
ビジネスモデルが成り立つ理由やデジタル化によるコスト体系の変化についても
学べます。

巻末の付録が充実しており、本文のエッセンスや、”無料”ビジネスモデルのリスト
があるので、300ページ超の本編を読む時間が無い方でも、ここだけ読んでも
十分に価値があります。

やはり、売れている本は、違いますね。

<今日の一押し>
今日のコストで価格を決めず、明日のコストで価格を決める(本文より抜粋)





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ゴーン・テキスト [ビジネス]

クロスファンクショナルチーム(CFT)=部門横断型の組織

会社は、能力を発揮できる方向へと導くたけである。

どんな問題でも「優れた商品」さえあれば解決できる。

<教訓>
1)社員のモチベーションの威力を見くびってはならない。
2)社員たちが共有し理解できる明確なビジョンと、全社をあげた長期計画を確立すること。

価値はひとつではない
  ▼顧客にとっての価値とは⇒魅力的なブランド
  ▼社員にとっての価値とは⇒やりがいのある仕事やキャリア
  ▼株主にとっての価値とは⇒時価総額の上昇/国際競争力のある配当政策
  ▼ディーラにとっての価値とは⇒日産が収益の向上を目指せば、彼らの成長も約束される

日産・ルノーとの提携
  それぞれの企業文化やブランドアイデンティティ・自立性は保持しながら、豊かな異文化
  環境のもとで協力しあい、収益向上という共同戦略を共有し利益共同体を形成している。

<マネジメント>
  専門知識がなくてもすぐにわかるものである。
  悪いマネージメントを避けるには、コミットメント(結果に対する責任をともなう目標)
  をあげること
  
<レイオフ>
  お金はあくまでも結果であって、目的ではない。
  企業は進化するものであり、組織それ自体ではなく、人間そのものが大事。

<リーダ>
  優れたリーダの共通資質=人とつながる能力
  勝利にこだわり、勝ちたいと思っている人
  ⇒勝つことに執念を燃やす人、問題を解決してくれる人、苦境に陥ったときに
    心からそばにいて欲しいと思う人

<多様性>
  自分とは性格が違う人、背景や年齢・言語・受けた教育・社会的な経験の異なる
  人たちからこそ、多くを学べる。

  実現例)CFTによるアプローチ

<グローバル>
  違和感を覚える環境に対する適応力・順応力が必要

<多様性>
  「ダイバーシティ(多様性)」は強力な武器

<若いころの心がけ>
  答えは自分を磨くこと。
  最初から成功する人などいない。 勝利を手にするのは「失敗は成功のもと」だと
  考えられる人である。 勝ち方を学ぶには、失敗を経験することも必要。
  失敗に気づかないふりをしたり、隠したり、原因を追究することなく放置すれば、
  失敗から学ぶことにも失敗し、二重の失策をおかす。

<日産ウェイ>
  The Power comes from inside =すべては一人ひとりの意欲から始まる

  【Mindset(心がまえ)】
    1)異なった意見・考えを受け入れる多様性
    2)すべてをあいまいにせず、わかりやすく共有化
    3)あらゆる期間を通じて、学ぶことに情熱を。 学習する組織の実現
    4)最小の資源で最大の効果
    5)自己満足に陥ることなく、常に競争を見据え、ベンチマーキング

  【Action(行動)】
    1)自分自身を含め、人のやる気を引き出していますか?
    2)自ら達成責任を負い、自らのポテンシャルを十分に発揮していますか?
    3)結果を出すことに全力を注いでますか?
    4)成果・プロセスは誰にでもわかるように測定していますか?
    5)競争力のある変革に向けて継続的に挑戦していますか?



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